「県中学短距離界を引っ張る選手を目指す」
多良木中学校2年生、池田ひなたさんが、第48回ジュニアオリンピック陸上競技大会・女子100M(横浜市・日産スタジアム10月27日~29日)に出場した。5歳から地元のクラブチームで競技を始め、多良木中で本格的に取り組む。入学後すぐに頭角を現し、数々のタイトルを獲得。165センチの恵まれた体格と、スタートダッシュの加速が持味。2年生になり全中出場(全国中学校体育大会)など順調に記録を伸ばし、熊本県中学校陸上短距離界のトップ選手として今後の活躍に注目が集まる。
100Mのベストタイムは12秒66と同学年では敵なしのタイムだが、池田さんは更なる飛躍に向け今シーズンオフの取組みを見直している。脚の回転が速いピッチ走法が特長だが、高身長のリーチを生かしたスライド走法を取り入れレース後半のタイムを縮める練習を行っている。「全中やジュニアオリンピックで全国の強豪とのレースを経験して、足りないものに気付いた」と池田さん。普段の練習も一切、手を抜かない姿勢や、生活面の充実さも競技に影響すると考え、「精神面の強化・礼節の大事さを多良木中で学んでいる」と語った。指導する岩本教諭も「真剣に取り組む姿勢や態度は立派。今後の活躍が楽しみ」と絶賛した。
「課題を克服し、来季は県の短距離界を引っ張っていける選手になりたい」と決意を述べた。来季の池田さんの活躍と、多良木中陸上部の更なる飛躍を大いに期待したい。