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新聞記事を楽しむ18

~記事と本から課題を探しみんなで話し合った~

【読書・新聞の秋。勉学の秋。進路決定の秋。彼岸巡礼「相良三十三観音」の秋と続く。さっそく、本と新聞を読む。すると授業の課題図書、出口治明さんの《本の「使い方」》の中に、教養とは、「シャネルの生きるスタンスのように、例えば一つの花の名前が分かれば、世界の謎が消えていく。するとこの世界が、その分だけ単純に、分かりやすくなっていく。『だから、人生は素晴らしい、生きることは楽しい』と彼女のような『ひとつでも多くのことを知りたい』という精神のことではないか。」と書かれていた。

また、【9月1日の熊日記事】《「東京の恋人」激動の人生》の中に、「1964年東京五輪の女子体操金メダリスト、ベラ・チャスラフスカさんが政権からにらまれ、スポーツ役員の資格を奪われ5年間も職に就くことができなかった時の思いが、『恥ずかしいことは一度もしなかった。』山あり谷ありの人生。社会と断絶した時は大好きな日本の桜を油絵で描き、家宝の日本刀を見て耐える力をもらった。」と紹介されていた。

それから、最近発行された元熊本県立劇場館長、鈴木健二さんの《気くばりのすすめ三十四年目》の本に、1972年、大手新聞社から原稿の依頼を受けた折、「家族は常にお互いの目を見合わせ、愛し合い、いたわり合って暮らしていかなければなりません。それが最もよくできるのは、食事の時間です。『お願いです。食事のときは、テレビを消してください。』と掲載を依頼した。今はそれ以上に声を大にて、『本を読んでください』と叫びたい。」と述べられていた。】

この文章を配り、読み、各自の課題を探し、その課題を深く考え、課題に対する意見を述べ合う授業を行った。すると、「恥ずかしいこととは何か。」、「教養とは何か。」、「この時代なぜ本なのか。」など目的とした答えが各自の言葉で返ってきた。次は、「相良三十三観音」巡礼を基に、その課題の答え探しに進むように提案した。



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