◆「天災は忘れたころにやってくる」。この時期、よく話題になる寺田寅彦の警句です◆今年はどうでしょう。忘れるどころか、地震の恐怖がまだ鮮明なうちに台風12号の襲来。多良木や湯前などに100ミリを超す雨を降らせたものの、大した被がなかったのは何よりでした◆原稿締切日の15日時点では台風16号が発生し、どんな進路をとるのか心配させられました。今年の台風は、いきなり北海道に上陸したり、迷走したりと油断禁物ですね◆とにかく異例ずくめとされる近年の気象の荒っぽさ。超スロースピードだった12号も、予報で注意を促していたほど風が強く吹かずに済んだのは不幸中の幸いと言えましょうか◆熊本地震もまだ終息宣言は出ていないし、例年ですと列島を襲う台風は9月から10月が最盛期。平凡ですけれど、万一への備えや心構えだけはしっかりやっておくということに尽きますね。(X)