「空手を通して伝えたいこと」
水上村岩野の上村憲一郎さん(五段・錬士)が、第11章西村誠司祭り空手道交流大会in大牟田(国際大会)形・成年男子有段の部で見事優勝した。(財)全日本空手道松濤館・憲櫻塾塾長として、ジュニアの指導の傍ら、現役の選手として、今回の大会を特別な思いで挑んだ。先の報道で東京オリンピックに空手種目が正式に決定し「空手界が盛り上がっている。指導者・競技者として、やれば出来るという事を示したかった」と話す。有望な選手を育成する団体が多いなか、技術よりも礼節を第一に重んじる上村さん。「どの競技も同じだが、礼儀あってのスポーツ。努力と諦めずに継続する事が大事では」と話し、競技歴30数年を越えての快挙達成を、身をもって示した。「田舎でも努力をすればオリンピックを目指せるのでは」と話し、一番伝えたいと話す「諦めないこと」をエールとして子供達に送った。「心・技・体3つ揃ってのスポーツ。どれも一人では成し得ない。謙虚な心と感謝の気持ちを忘れないでほしい」とも付け加えた。
現在、小学1年生から大人まで20名の塾生を抱える憲櫻塾。週3日、村内の体育館で汗を流す。また、水上元気クラブの会長として様々なスポーツの普及活動にも尽力している。今後は、将来のオリンピック選手育成に少しでも貢献したいと考えるが、空手を通して技術はもちろんだが、人としての大事な部分「“人間性”を指導していきたい」と語った。近い将来当塾よりオリンピックメダリストが誕生する事を期待したい。