多良木相良3代目の頼宗は、九州相良家の初代となる頼景の供養のために、永仁3年(1295)にその埋葬所に阿弥陀堂を創建し、3年後には頼景夫人の青蓮尼の位牌所として青蓮寺を建立しました。現在の阿弥陀堂は、560年前の室町時代中ごろに再建されたお堂で、県内最大の茅葺きの堂です。
国指定重要文化財「木造阿弥陀如来及び両脇侍立像」
阿弥陀堂の内部は内陣と外陣に別れ、内陣奥に阿弥陀三尊(阿弥陀如来立像・観音菩薩立像・勢至菩薩立像)が安置されています。これらの仏像は阿弥陀堂創建と同時に京都の「院玄」という仏師によって作られた美術的にも大変すぐれた彫刻です。