「聞く姿勢・学ぶ姿勢が大事」
一般財団法人全日本空手道松涛館松涛空手道会「憲櫻塾」(上村憲一郎塾長)の練習に今回お邪魔した。2月26日に開催される、第4回桜カップ空手道大会を前に、練習に熱が入る塾生達。
真剣な表情で取り組む一人の児童に注目した。岩野小学校2年生の谷山凌太くん。昨年10月に開催された、熊本市空手道大会「小学1・2年生男子の部」個人組手で優勝し、個人形で準優勝した。得意と話す上段回し蹴りを決めて初優勝の栄冠を勝ち取った。「先生の教えを守って、普段の練習のようにできた」と、谷山くん。桜カップでも「得意技を決めて優勝したい」と話した。小学2年生とは思えない礼儀正しさと、話の受け答えの素晴らしさに正直驚いた。上村塾長が一番大事と話す、礼節。「これが出来る子と、そうでない子で差がつく」。人間性が競技に出る世界。「普段の取り組む姿勢は道場一」と、太鼓判を押した。兄・晃希くん(10)の影響で空手を始め、早くも大器の片鱗を期待させる谷山くん。将来の夢は、「オリンピックで金メダルを取りたい」、「そのためにも話をよく聞いて、技を磨かないといけないと思います」と、先を見る目が輝いていた。大好きな空手を続けていくために普段の食生活にも気をつけている谷山くん。「好き嫌いが少しあるので直したい」と、丈夫な体つくりの重要性も口にした。
取材にあたり、話すこと全てに考えがあり説得力すら感じとれた。聞く姿勢・学ぶ姿勢・礼節と、我々大人も改めて見つめ直す大事なことを教えられた、良いきっかけとなる取材だった。そんな谷山くん。今後も注目し見守っていきたい。