正念寺の木造阿弥陀如来立像(県指定重要文化財)
多良木町の正念寺に安置されている木造阿弥陀如来立像は、寄木造で、玉眼(仏像の目をより本物らしくみせるために、水晶の板をはめこむ技法)の作りとなっている。衣文(着崩れしないように着ること。また、その為の着用のしかた)は浅く整い、小仏ながら気品のある優れた仏像です。この仏像が、3月に修復して帰って来られました。その際解体されて分かったことが、現秋田県大館市の領主だった川田次郎(かわだ の じろう)が文治三年七月に金色堂に奉納したこと。その後宮崎県の児湯郡都ノ杔村のお寺にあったことが書いてあり、明治二年に宮崎市外本庄町に移りそれから転々とし昭和二年に柚木家の所有となり、その後に現在の正念寺に安置されました。