多良木町埋蔵文化センター「古代の風 黒の蔵」内に展示
磨崖梵字のすぐ近くで昭和11年に開墾中に偶然経塚が発見され、内部から8個の経筒が出土。経筒は高さ17.8cm、直径7.2cmで銘文から多良木相良2代目の相良頼氏一族らが、元の侵略という国難を目前にした文永10年(1273)11月に自分たちの生命の安全を願い、現世安穏・後生善処のため埋納したものです。
多良木町指定史跡「東光寺磨崖梵字」
東光寺薬師堂の東方山腹の凝灰岩崖面に彫刻された梵字で、高さ3.1m、幅1.8mの磨崖面に胎蔵界大日如来を表すアーンクを刷毛書き書体で薬研彫りしてあります。雄渾な書体から鎌倉時代のものと推定されますが、岩肌が脆く下半部が欠失しているのが惜しまれます。すぐ近くに埋納された経筒と深く関係する仏教遺跡です。