◆老人ホームなどでボランティア演奏をやっている熊本市の知人に聞いたちょっといい話
◆1時間のステージを終えて片付けかかっていたら、手押し車の女性が前にやってきて「”故郷を離るる歌”はなかったですねえ」と残念そうに言われたそうです◆演奏に取りかかる前、ギターやミニキーボードの音量調整でなんとなく流したメロディーだけど、その日のプログラムには入れてなかった曲。本番では大声で歌おうと張り切っておられたのでしょう◆急ぎ電源を入れ直し、お1人のための演奏会。「園の小百合なでしこ」と口ずさんでおられたのが、「さらばふるさと」を繰り返すあたりまできたら、とうとう涙ぐんでしまわれたとか
◆犬童球渓の”故郷の廃家” ”旅愁”、多くの人に長く歌い継がれている唱歌”ふるさと”など、誰にでもじんわりと故郷を思い出させてくれる歌があるという一つの証しでしょうか。(X)