「役割の意味を理解し自身の地位を築く」
湯前町出身の藤本王将さん(東亜大学卒)が、今春より社会人野球強豪の熊本ゴールデンラークスへの入団が決まった。人吉高校野球部時代より速球派投手として活躍。東亜大学では中国地区リーグ最優秀防御率賞を獲得するなど実績十分。投手としては小柄な体格だが、最速145kmのストレートと、多彩な変化球を操り打者を翻弄する。フィジカルも強く社会人でも十分やっていけるとし、熊本ゴールデンラークスが獲得に名乗りを上げた。入団会見も済まし、現在はオープン戦で早々に結果を出している藤本さん。「まだまだ通用するレベルまで来ていない。速いだけの投手ならいくらでも居る」と話し。バットの芯を微妙に外すストレート(ワンシーム)を更に磨き「精度を上げていきたい」と課題を口にした。オープン戦では中継ぎ投手として短いイニングを任せられている現在。将来的には主戦として先発を期待される選手だが、「中継ぎでしっかり結果を出し、まずはチームの先輩方に信頼されるピッチングをしていかないと生き残れない」と今の役割の意味を十分理解している。少し気は早いが、社会人野球の祭典「都市対抗野球大会」で活躍する日もそう遠くない気がする。ノンプロの厳しい世界ではあるが、期待を込めて今後に注目していきたい。