~記事にクリップで止めたプリント~
卒業式、閉校式が終わり一週間、パソコン室の後片付けの真最中。しかし、昭和30年代の校誌「木綿葉」や平成14年から日本のリーダーに選出され活躍したビジネス部の資料、新聞記事の切る抜きなど出てくるたび、手に取り読み始めなかなか進まない。
中には、30年9月1日の熊日記事、【中高生ネット依存93万人、5年で倍増、対策急務】の内容、『日常生活に支障が出ている。暴力や引きこもり、うつ病などの合併症や脳の障害を引き起こす恐れがある』に赤線を引き、別紙に「なぜ、とくに通信アプリは脳に悪いのか。LINEは、単文で、頻繁に会話ができ、文章を考えて送らなくてもスタンプ機能を使い手軽に自分の気持ちを相手に伝えることができる。さらに、特徴的なのは『既読』機能がある。『メッセージを送る。メッセージが来ないか確認する。メッセージを読む。』を頻繁に繰り返す。東北大学加齢研究部で、大学生を対象に15分間、パソコン画面に○が表示されるとボタンを押す、×が出た時にはボタンを押さないで課題を行う。一つの条件は、背後にスマートフォンからLINEの通知音を1分おきに鳴らす状態で課題を行う、もう一つの条件はスマートフォンのアラームが1分おきに鳴る実験を行った。
その結果、LINE条件のほうがアラーム条件よりも反応時間が遅いことが分かった。したがって、対象者は、単なる音によって集中力を乱されるのではなく、LINEの通知音という特殊な音に影響を受けると考えられる。LIENの通知音によって『どんなメッセージが来たのだろう』『どんな話の展開になっているのだろう』『友達は自分の返信を待っているのかもしれない』『返信しなければ嫌われてしまうかもしれない』など考えが浮かぶ。大人はもちろん、思春期の子どもたちには強く表れ、脳内では、前帯状回という部分の小ささが関係する。」と書きクリップで止めたものもあった。