『全てにおいてレベルアップを 4年後に照準』
全国23大学、総勢男女363名が出場した第55回全日本学生カヌースプリント選手権大会で湯前中出身の竹崎 杏さん(武庫川女子大1年)が、カナディアン女子一人乗り(200M)・(500M)で優勝。二人乗り(500M)も優勝し3部門制覇の快挙を達成し、注目を集めている。湯前中時代まで柔道で鍛えた体幹の強さを活かし、全国の強豪球磨工業高校で本格的に競技を始める。男子部員中心のカヌー部において男女の体力差などを強い精神力でカバー。高校2年時には全国優勝も経験。153cmと小柄ながら巧なパドリングと、ハイピッチなストロークで他を圧倒。インカレ8連覇中の名門武庫川女子大においても、1年生ながら大きな期待を寄せられている。来春行われる最終選考で、東京オリンピック出場を目指すが、本人は次のパリ大会に照準を合わせ日々、トレーニングに励んでいる。「まだまだ世界と戦うには力不足。全てにおいてレベルを上げないと」と4年後を見据える。彼女の強さの秘密に関係者は、「とにかく真面目で努力家」「コツコツ課題をクリアしていくタイプ」と話し、来年以降大学としても後輩達の良き見本となる存在にも期待されている。現在国内では目下敵無しと同世代では群を抜いている。着実に成長し4年後の進化した彼女の勇姿に期待し、大学での今後の活躍を見守りたい。