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新聞記事を楽しむ57

~記事に触れ、社会へ関心を深める~

11月30日、小中高生徒から1,021作品の応募があった第6回人吉球磨新聞感想文コンクールの表彰式で、次のように講評を行った。「審査は、『記事に触れ、社会へ関心を深めた内容であるか』を基準に、入選した34作品から5作品を優秀作に選び、その5作品から、【参院バリアフリー工事】の記事を読み、多くの人が一人のために力を合わせる社会が『やさしい社会』をつくると考えを述べた、人吉東小学校6年、犬童一秀君の作品が最優秀作に決まりました。今回の作品には、人吉球磨への思いと日常生活の過ごし方を述べた作品が多く、とても頼もしく、うれしく思いました。今日、無責任でふざけたネット発信が増加し、命を大切に、お互いを尊重し合った、やさしい社会が遠のいていく気がします。「本当にこれでいいのか」と疑問を持ち、静かに考えて行動することが大切になると思います。知ることへの意欲を持ち、地域の良き伝統から生きる知恵(豊かさ)を学んで欲しいと思います。最近の記事に、50%近くの人が本を読まないと書かれていました。『本当にこれでいいのか』と思います。『記事に触れ、社会へ関心を深める』ことを残したい、伝えたい願いが込められた企画です。ぜひ、日ごろから記事に触れ、読みながら自分と向かい合ってください」。
それから4日後の新聞に、【本を読む生徒は高得点】の記事があり、「2018年学習到達度調査(PISA)では、本を読む生徒が高い読解力を示している。小説や物語などフィクションを月数回以上読む生徒の読解力の平均得点は531点で、そうでない生徒より45点高かった。新聞を同様の頻度で読む生徒は33点、漫画では29点、そうでない生徒の平均得点を上回った。しかし、活字に親しむ機会は09年調査に比べ、各国で少なくなっている。目立ったのは、雑誌と新聞を読む時間で、月数回以上読む日本の生徒は、雑誌が33.8%減の30.8%、新聞は36.0%減の21.5%だった。漫画についても、17.5%減の54.9%だった」と書かれていた。

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