高速突き冴える「楽しむことが大事」
日本空手協会湯前支部「陽心館」所属の別府光美さん（あさぎり中1年）が、8月にアイルランドで開催された、船越義珍杯・第14回少年世界空手道選手権大会に出場し、見事世界3位の快挙を成し遂げた。
空手の四大流派「松濤館流」の競技団体に属する同協会。世界１２０ヵ国に支部があり、本大会は3年に1度開催。13歳女子の部（組手）に出場した別府さんは、１１月に九州大会優勝し、今年３月に東京で開かれた世界大会選考会で勝率1位となり、日本代表の切符を手にした。
兄の影響をうけ小学1年で競技を始め、数々の好成績を残す。恵まれた体格と技を繰り出すスピードが持味で、自身の得意とする「突き」で世界の強豪と相対した。「緊張と海外選手のパワーに圧倒された」と別府さん。初戦で、体格に勝るロシア選手に苦戦したが、「ここまで来たら楽しまないと」と落ち着きを取戻して快勝。海外選手のパワーを上回るスピード「高速突き」（刻み突き）で会場を沸かせた。
支部長の藤岡孝史さんは「とにかく楽しむことが大事。周囲の人達への感謝を忘れないこと。後輩達の憧れとなれる選手を目指してほしい」とエールを送った。地元から世界レベルの選手誕生に大きな称賛の声が数多く上がった。別府さんの今後の活躍に注目したい。
