「最大限の努力を惜しまない」
多良木中学校2年生の寺田優花さんが、今期の活躍を誓った。県内でもトップレベルの走り幅跳び選手の寺田さん。全中出場で上位入賞を狙う14歳の逸材は「県中に向け準備がうまくできている。期待しているし、楽しみ」と自信をみなぎらせる。
160センチの体を躍動させ、タイミング良く踏み切る跳躍は5メートルを超える。1年生時、全日本中学校通信陸上熊本県大会で優勝し注目を集める。第47回ジュニアオリンピック出場など着実に成果をあげている。現在県内では敵無しと無類の強さを誇るジャンパー。会心のスタートを切った競技人生だが、九州大会で経験したケガで、競技に取り組む姿勢が大きく変わったという。「今までは技術面しか考えてなかった」と話し「運動量と体力は比例しないと」と、よりフィジカル強化に努めた。今後も「最大限の努力をしたい」と意欲を示し、県内では圧倒的な強さで制し「全国で勝負したい」と話し、ケガの影響からの復調に焦りはなかった。
取材を通して、能力に秀でた選手を多く見てきたが、心の強さを感じた選手は数少ない。寺田さんは間違いなくそのひとりだ。今後の活躍を大いに期待したい。また、代表するジャンパーへと成長していってほしい。