昨年10月多良木町槻木地区に、古民家を改装したイタリアンレストランがオープンしました。その名も「TSUKIGI×TABLE」。オーナー兼シェフを務めるのは遠藤眞一郎さん。熊本市出身の33歳と若く、とても食に対して情熱をもって取り組んでおられます。そもそも槻木に来る転機となったのは、熊本地震によって被災した店舗の代わりに探していた時のこと。高校時代を過ごし、慣れ親しんだ球磨地域(当時の球磨農業高校=現南稜高校を卒業)からお誘いの声が掛かり、一昨年の6月に槻木に移住してこられました。実際に住んでみて、槻木地区の魅力について数ある中でも「景色の良さと、水の旨さ、そして野菜の美味しさ」を挙げられ、それらを
活かしたレストラン運営がテーマです。
そんな遠藤さんのこだわりの1つが、地元の食材を使用すること。特に今年の4月からは、一切食材を購入しないでやっていこうと決めて、真の”地産地消”を実現され始めました。遠藤さん曰く「山の食材はイタリアンとの相性も良いので、色々と組み合わせてやっていきたい」と、決意を新たにされています。また年内をメドに、イノシシやシカ肉を用いたジビエ料理もスタートしようと、準備を進められています。目標は「これからも地域の方々と関わりながら、訪れた人を癒せる場所」。その実現に向けて試行錯誤しながら、新天地での生活や事業を頑張っておられます。
↑ 遠藤眞一郎さん(左)と奥様の知世さん。知世さんは医療事務の傍ら、空き時間にレストランのお手伝いをされています。
↑ ランチメニュー前菜 左からクリームチーズのカナッペ、キャロットラぺ、シイタケの白ワイン蒸し(椎茸が肉厚でとってもジューシー!)
↑ 同 本日のサラダとスープ
↑ 同 本日のパスタ この日は2種類の中から1つ選択
左から梅バターのパスタ(バターの風味豊かさに、梅の甘酸っぱさが絶妙にマッチ!)、キャベツとジャコのペペロンチーノ
↑ 同 食後にはケーキとコーヒーも付く。
ランチは6品目で¥1,300円
ディナーは、前菜の盛り合わせ、サラダ、スープ、カルパッチョ、パスタ×2種類、肉、デザート、フリードリンク(アルコール含む)8品目で¥3,500~ リクエストも内容次第で受けます。
↑ 取材当日にレストランを訪れたイギリス、オーストラリアからのツアー客と遠藤さん(右端)