~新聞記事から感動の再現と逸する心配~
7月20日から22日まで静岡県御殿場市で開催された、第50回全日本高等学校馬術競技大会に出場した南陵高校馬術部の応援に行った。富士山の麓で、36校の選手が正装姿で入場する姿と秋篠宮さまのねぎらいの言葉と優しい競技姿勢に感銘を受けた3日間だった。
7月23日早朝、留守をした3日間の新聞をまとめ読みした。やはり、22日の熊日新聞、「『秋篠宮さま熊本勢励ますー全日本高校馬術大会開会式』、4月に地震被害を受けた熊本県から参加した4校に対し『余震が続く中、十分に練習ができない状況であったと推察いたしますが、それにもかかわらず出場を果たされたことを誠に喜ばしく思います』とねぎらわれた。開幕を控えるリオデジャネイロ五輪・パラリンピックにも触れ『将来、このような国際的な大会で活躍される方が出てきていただきたいと願っております』と語り掛けられた。」の記事を興味深く読んだ。
また、22日の新生面「衛星利用測位システム(GPS)を利用し、指定された場所に行って画面に登録する架空の生き物ポケモンを捕らえて集める【ポケモンGO】、『外出が増えた』『知らない場所に足を運ぶ機会になった』などメリットもあるようだ。楽して何かを得れば失うものもあるのが常。社会のリアリティー、他者への感性、会話。基本プレーは無料だがゲームを有利に進めるためのアイテムは有料。使いこなすつもりが使われていた。」の記事も読んだ。すると、富士山の自然とねぎらいの言葉と精鋭たちの姿が一体となり、会場全体に自然の調和が漂い、美しさを感じたことが鮮明に再現された。一方、ポケモンGOは話題性が高いが、事実の全国大会とは違い、自然との触れ合いがないまま空想の世界で事が進んでしまう。心で感じる機会を逸してしまう気がした。
最近、会話をしながら「蛇の衣」「梅仕事」「蝉の声」など自然と季節を表現した季語が通じにくくなった気がしてならない。