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ドリブルサッカーで魅了する あさぎりFC 福永龍二さん(40)

「個性を伸ばす」重視

あさぎりFCで15年間、少年サッカーの指導にあたる福永龍二さん(40)―岡原中―湧心館高に少年サッカーの魅力や指導方針についての思いを聞いた。

岡原地区に少年サッカーの受け皿をと、同町の犬童宏監督と共に、クラブチームを立ち上げたメンバーの一人。子供の能力を最大限に伸ばす為、また、見ている人も楽しめるサッカーチーム作りに取り組んだ。「パスサッカーよりも個が生きる」として、個々でのボールポゼッション『支配率』を高める為に、ドリブルサッカーを基本スタイルと考える。

色んなスタイルのサッカーがあるが、「見る人を魅了し楽しいサッカーが面白い」と話す通り、練習の大半がドリブル練習に費やす。選手達も一対一に強くなり「パスよりもドリブルの方が、子供達もより練習に集中力が増す」という。

熊本市内などの強豪チームがひしめく県下で、学童五輪ベスト12入りの好成績を持つ同クラブ。悲願の県チャンピオンを目指す為に、他チームとの合同合宿や指導者同志の交流などを積極的に取り組む。また他県などのチームにホームステイし、保護者・選手間のコミュニケーションアップに役立つ活動も行っている。「卒団後の今でも交流があり、情報交換など良い関係性が続いている」と話す。

現在、OBのメンバー達が成人し、練習を見てくれたり、一緒にサッカーを楽しめるのも魅力の一つと語る。「教え子とプレーが出来るなんて幸せです(笑)」と笑顔で話す。子供達の成長は早いし、技術の習得も早い。

今後も「チームスタイルのドリブルサッカーに磨きをかけたい」と福永さん。組織力に勝る強豪クラブチームを打破する為の戦術としても、『個』を伸ばすことが必須と考える同チーム。パスサッカーが主流の現代において、新しい風を吹かせられるか。見る人を魅了し、『個』を重視した新しいサッカーの指導に取り組むあさぎりFC。近い将来、初の全国大会の舞台に立つ日がくるのも早いのではないだろうか。『個』を重んじるが故ゆえのリスクも感じられるが、『仲間を信じる・信頼・礼儀』が同チームの指導の根源にあるのも忘れてはならない。

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